投資で再起を誓う テゲレッドのブログ

株式投資と不動産屋の四方山話

痛い目にあって分かった オーバーアロットメントと第三者割当増資の関係

にほんブログ村 にほんブログ村へ

スポンサーリンク

スポンサーリンク

f:id:tegered:20191103012320p:plain

こんにちは。テゲレッド(@tegered1)です。

 

久々にブログ更新です。

 

 

サイバーステップについてばかり触れていましたが、今回は10月18日に上場した東海地方を中心にロードサイドで中国料理店を展開する「浜木綿」について触れてみたいと思います。

 

 

 

 

購入理由

購入理由は、発効株数に対して売出や公募、オーバーアロットメント(以下、OA)で53.82万株が市場に流れるのは少し多いかなと思いつつも、発行株数が100.2万株と少なく、時価総額は25~30億円とスタートの時価総額が低い部類に入るため、優待など材料のきっかけ次第では跳ねやすそうだという判断です。

 

また、普段はIPO~セカンダリー株を触ることはない(サイバーステップばかり触っているから)のですが、PSRが0.5倍と他の飲食店に比べて割安(多くがPSR1倍以上)で、将来的に優待発表によりPSRが同等の1倍以上を狙えそうだという理由で、デイでのボラにも期待して上場後3日目でとりあえずイン。

 

しかし、この「とりあえず」というのが短期的というかタイミングとして間違いでした。

 

OAと第三者割当増資の関係

まさに含損中ですが、OAと第三者割当増資、そしてこれらに付随するオプションのシンジケートカバー取引、グリーンイシューオプションの特徴を知らないために、損を抱える状況になってしまいました。

 

OA等の解説はここでは割愛しますが、詳しくは下記をご覧ください。

oneinvest.jp

 

今回、初値は公募価格2,120円を超えて2,950円。そのため需給安定のために、主幹事の野村証券は創業者(資産管理会社)から予定通り株券を借り、OAの7.02万株の空売りを2,950円にて実行しました。大株主から借りた株の返済期限は11月19日となっています。

f:id:tegered:20191103000847p:plain

 

上場後すぐに空売りネットに主幹事の野村証券が空売りしていることになっているのはそういうことですね。

f:id:tegered:20191102231309p:plain

 

初日は200万株の大商い。株価は公募価格2,120円の1.5倍にあたる3,180円を一瞬超えて、3,400円の高値を付けたので、これにてロックアップも解除?されたように思います。1.5倍の解除条件の株主にはファンドもいます。もしかしたら既に幾分かの株券が市場に流通しているかもしれませんね。

f:id:tegered:20191103130347j:image

 

第三者割当増資

今回の上場には引受手を野村証券とする第三者割当増資が払込価格1,717円にて70,200株存在しています。浜木綿は第三者割当増資が実行されると約1.2億円追加資金調達になります。

 

当初OA自体を理解していなかったので、第三者割当も何で行うんだろう??くらいにしか思っていませんでした(知らないということは怖い)。

 

しかし、買ってから数日後、IRを読み直して「強い買い手が存在せず」「3日目以降に至っては出来高も細り」「売りの圧力が強い」理由が、やっと分かりました。

募集株式の払込金額及びブックビルディングの仮条件決定のお知らせ

 

野村が空売りをしている価格が初値の2,950円、第三者割当増資の払込価格が1,717円でいずれも枚数は70,200株。

 

野村は11月12日までがシンジケートカバー取引期限、そして19日が借りた株の返済期限となっています。つまり、19日までに1,717~2,950円の中で株価が推移していれば第三者割当増資を実行し、現物株と空売株を相殺して差額が利益ということになります。

恣意的に株価を動かせるか

では恣意的に株価を1,717~2,950円に抑えることができるでしょうか。

 

私は9割できると思います。できない理由の残り1割は食中毒や天変地異による外部要因です。

f:id:tegered:20191103002823p:plain

 

今回の主幹事は野村証券です。募集と売出しで46.8万株ありますが、その大部分を野村証券が自社の顧客に販売している予想になってますね。

 

もちろん野村證券とはいえお客さんには売買について強制できませんが「営業マンが初値付けたら売って利確してください。上値は追わないように」と釘を刺すのは容易です。「約15万株の1.5倍のロックアップ解除もありますから上値を追うと急に売り圧力強くなりますよ」なんて言えば一発です。午前中に初値を確かめてすぐに売るでしょう。

※そして初値はあまり売らせない。OAを実行し第三者割当増資も成功させなければなりませんからね。

 

現にロックアップ解除地点を超えると、その後はダラダラと下がり続けました。

 

IPOで手にした野村証券の顧客は多くが初日に手放したのではないでしょうか。そうでなければ流通数が50万株程度の株券が4回転もしません。初日に一般信用で15%分の約15万株の買いが入りましたが、彼らはボラ狙いor優待を待てると思った層なのかもしれませんね。

f:id:tegered:20191103125906j:image

※上場日の18日は火曜で集計日。つまり一般信用で15.3万株の買いが入った。

 

その後の買いが入らない

私が浜木綿を見たのは3日目です。やけに出来高が初日、二日目に比べてないなと思いました。あとは情報としては50年以上続く中国料理屋、PSRが0.5倍で優待がいずれ出そうな飲食店だな、と思ったくらい。とりあえず出来高に変な感じはあるが、時価総額も20億円台後半であり、50~60億円くらいへの伸びしろはありそうな印象を持ったのでインしました。

 

今思えば、出来高がなかったのは、ほとんどの投資家がOAと第三者割当増資の関係を理解していて、野村證券が11月中旬までは自分のところの顧客を巧みにコントロールして「どうせ1,717円~2,950円で株価を抑えてくる」ということを知っていたから買いが入らなかったのだと。

 

野村証券の意図を知る各証券会社も2,950円以上、もしくはそれに近いところで買い推奨するメリットはありません。成長可能性の資料もありませんしね。視覚的に説明できる資料がないので売りにくいです。

 

上記図だと募集売出しで46.8万株を野村証券が捌いている予想になっていますが、それに実態が近いものだとすると「本銘柄の大株主は実質的に株券を顧客に捌いたとはいえ野村證券のコントロール下にあることになります

 

そしたらOAと第三者割当増資によって得られる利益の最大を目指す野村證券は初値からもちろん株価を下げるような"見えない努力"をするわけです。営業マンはもちろんセカンダリーで顧客に買うことを推奨しません。

 

浜木綿も社長が貸株をしているわけですし、そもそも上場させてくれた証券会社が不利益になるような株価が初値以上を継続してしまうIRを出すわけもありません(優待など)。

 

なので、いま買っている投資家はこうした状況を考えず、自分だけの視点で「長期ホールドでイケる」と踏んだ個人投資家がほとんどだったのではないでしょうか。

 

 

いくらが買いか

このシンジケート取引期間の12日や貸株期限の19日の後に好IRを予想するなら、募価格付近は間違いないのではないでしょうか。野村證券はプライドにかけて1,717円は割らせずに第三者割当増資は成功させると思います。なぜなら約1.2億円の増資も事業の計画に書類上とはいえ組み立てられているからです。1,717円を割ると第三者割当増資が実行されなくなってしまいます。

 

また、2,000円台だと値幅は400円のため、不慮のS安一発の払込価格割れは回避したいでしょうから、1,717円+400円=2,117円(≒公募2,120円)が直近底値と予想します!

 

逆にその辺りから第三者割当増資を成功させるために野村證券が顧客に買いの営業をするとも考えられます。せいぜい2~3万株動かせば余裕で株価が数%動く銘柄です。

 

余裕ですね。

 

なので私はもう少し上で買うかもしれませんが、2,100円近辺は買ってても良さそうです。